水原FC 安柄俊 Kリーグ2 タイトル3冠王に輝く! - MVP&得点王&ベスト11を獲得 -



Kリーグ2 個人タイトル3冠。チームもK1リーグへ昇格

 2020年11月30日に、韓国ソウルで「韓国Kリーグ2 2020シーズン 年間授賞式」が行われた。その場で個人タイトルを総ナメし主役となったのが、水原FC FW 安柄俊であった。


 授賞式の前日の11月29日には、2020シーズンの昇格プレーオフ決勝が行われ、水原FCは2016年以来5年ぶりのKリーグ1(韓国1部)昇格を決めた。

 レギュラーシーズンを2位で終えていた水原FCと3位で終えていた慶南FCの試合は、前半27分に慶南FCが先制。勝てば昇格が決まる慶南FCの必死の守備で、そのまま試合が終わるかと思われた中、後半アディショナルタイム10分に水原FCがVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の判定により、PKを獲得する。その試合、引き分け以上で昇格が決まる水原FCにとって大事なPKを任されたのは、リーグ最多得点者であるFW 安柄俊であった。プレッシャーの掛かる中、PKをゴール左隅にしっかり沈めたと同時に、試合終了の笛が鳴り、水原FCのKリーグ1昇格が決定した。

 

 この試合で貴重なPKを沈めた安柄俊は、リーグ戦26試合で21ゴールを記録しKリーグ2の【得点王】に輝いた。 

 授賞式では、各チーム監督・主将・メディア記者の投票で決まる【シーズンMVP】を受賞し、【シーズンベスト11】にも選出。

 Kリーグ2の監督10人中8人、主将10人中6人、メディア記者75人中57人の投票を受け、2位と圧倒的な差をつけてMVPを獲得した安柄俊は、周囲への感謝を口に述べた。

 「優秀な選手が多い中、このような賞を貰えて嬉しく思う。Kリーグの歴史に名前を残せて光栄で嬉しい」と話し、「水原FCのチーム関係者をはじめてする、目に見えない所で支えてくれた全ての人達に感謝したい。そして、2年前に初めて韓国に来た時から一緒についてきてくれた家族、特に良いときも難しいときも横で支えてくれた妻には心から感謝しています」

 

 安柄俊は、中央大学から2013年に川崎フロンターレへと入団し、ジェフユナイテッド市原・千葉、ツエーゲン金沢へのレンタル移籍を経て、2017年にロアッソ熊本へ完全移籍。昨シーズンから水原FCでプレーし、2019年は怪我にも悩まされKリーグ2では17試合で8ゴールだったが、今シーズンはシーズン開幕からゴールを量産。

 Kリーグでは、日本のJリーグよりも早めのシーズンオフに入るが、来シーズンの安柄俊の活躍には目が離せない。