〈人・サラム・HUMAN〉FC KOREA監督/尹星二さん


「あるべき姿」を


東京朝高、亜細亜大学を経て、JFLの横河武蔵野FCでプレー。08年に移籍したFC KOREAでは関東1部優勝(13年)に貢献し、「同胞たちに夢と希望と感動を」のクラブスローガンを胸にピッチに立ち続けた。 

 退団を決意した16年以降、古巣は3年連続で降格を味わう。そんな姿を横目にしながら、常々思っていたことがある。 

  「選手たちがクラブの一員としての誇りを感じてくれたら」  

 後輩たちがチーム再建に動き出す中、自身の気持ちと向き合った末に監督就任を決意。「クラブのあるべき姿」を取り戻すため、チームの指揮に全力を注いだ。 

 前季はリーグ最高勝ち点を記録したが、1位との得失点差で昇格を逃した。それでも「優勝争いに絡めたことで、選手たちがこれまで以上にやりがいを感じていた」と光明を見出す。今季の至上命題は都1部昇格だ。  

 「ウリハッキョの子どもたちが憧れるクラブになるためにも、FC KOREAは勝ち続けないといけない」 

 今後は、遠征試合や各地の朝鮮学校での訪問指導を通じて、「クラブと同胞社会とのつながりを強くしたい」。 


-朝鮮新報より-