ブラウブリッツ秋田は2017年にリーグ優勝を果たすも、J2ライセンスを保持していなかった為、J2昇格を見送られていたが、ライセンスが交付されている今季は、実力とクラブマネジメントの両輪で勝ち取った“正真正銘”のJ2昇格だ。
今季、吉田謙監督率いるブラウブリッツ秋田はサッカーの「基本原則」を徹底的に突き詰めたサッカーを見せ付けた。チーム組織が団結し、強固な守備を築いて攻撃に転じた途端「素早く、適切に」ゴールへ向かう。そして、このルーティーンを愚直に繰り返すのがブラウブリッツ秋田の脅威であった。それは「数字」にも明確に現れており、失点数は「8点」(J3リーグ優勝当時)と、リーグ断トツの守備力を誇る。
そして、その「守備力」と「組織力」を形成するにあたって常に中心に居たのが、CB韓 浩康 選手(27歳)だ。
優勝を決めた後の、韓選手のインタビューをもとに、ブラウブリッツ秋田が何故ここまでの強さを表現し続けることが出来たのかを紐解いていきたいと思う。
吉田謙監督が提示し続けた指針
ーーまずは、J3優勝おめでとうございます!今の気持ちをお聞かせください。
韓 選手:「素直に嬉しいです。3年前に優勝した時はJ2ライセンスの関係で昇格出来ず、複雑な思いも正直ありましたが、今回は昇格の伴った優勝ということもあり、より一層嬉しいです。
それに、今年は特に新型コロナウイルスの影響でリーグの開催自体が危うかったので、たくさんの方々の支えがあって自分たちは成り立っているんだということを、より痛感しました。プレー出来ることへの感謝と、支えて下さった方々への感謝の気持ちでいっぱいです」
韓 選手:「まず、今年の秋田の結果が示した通り、フットボールにおいて守備がどれだけ大事かを再確認できたと思います。その前提のなかで、監督が守備戦術に対して明確に提示してくれているし、その姿勢も自信に満ち溢れていてブレなかったことが、大きく影響したと感じています」
ーー守備戦術が明確に提示されたことが、結果にも大きく反映されたんですね。
韓選手:「そうです。それに対して選手も応えようとしていましたし、各々の能力やスタイルを理解する為にこまめにコミュニケーションを取っていました。それらを『勝利』という目標から逆算して、チームの戦術にうまくフィットさせることが出来ていたと思います」
ーー具体的には、どのような指針を提示されていたんですか?
チームの「組織力」を高める為に韓選手が意識した2つのマインド
ーーチームで戦術方針に呼応出来るかどうかはチームの「組織力」も重要なテーマになると思います。
韓選手:「そうですね。組織力は試合をする毎に高まっていった感覚がありますね。秩序が乱れることはなかったし、全員がどういうプレーをするべきか理解して体現できていました」
優勝メンバーの一員として戦えたことは自信に繋がる
朝鮮代表のユニフォームを身に纏いたい
ーー韓選手は自身のサッカーキャリアを通して、在日同胞やサッカーを続ける後輩達に伝えたいことはありますでしょうか?
ーー最後に、今回の優勝を祝してくれている、ブラウブリッツ秋田のファンサポーター含めた方々へ、メッセージをお願いします。
ーーありがとうございました!改めて優勝おめでとうございます!今後の益々のご活躍を期待しています!!
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